飛蚊症の検査について

飛蚊症は、黒い虫様のものがユラユラと動いて見える、視線を動かしても追従したり、明るいところで良く見えるといった現象のことを言います。

飛蚊症は、生理的なものと病的なものに分類されます。
生理的飛蚊症か病的飛蚊症かを自分で判断することは困難です。
それを知るためには、眼科での検査が重要になります。
病的なものの場合、最悪の場合失明する可能性がありますので、早期発見、早期治療が重要になってきます。

飛蚊症の検査は、カメラのフィルム部分にあたる網膜部分を検査します。
カメラのフィルム部分にあたる網膜が、何らかの影響により穴が開いてしまったり(網膜裂孔)、剥がれてしまったり(網膜剥離)がないかを検査します。

裂孔や剥離等が起きやすい部分は、網膜の周辺部であるため、散瞳剤という薬を使って瞳孔を開き、眼球内を良く見える状態にします。
*散瞳をしないと見える範囲が狭いため、網膜の周辺部を観察することはできません。
散瞳した状態で、眼底カメラを用いて網膜面を撮影します。
数枚の網膜面の状態を撮影し、検査します。
また、仰向け状態になり、眼球内に光を当てて隅々まで観察する方法もあります。
非常にまぶしい検査ですが、痛み等はありません。

散瞳後は散瞳剤(目薬)の効果により、3~4時間程度は瞳孔が開いた状態になります。
この状態はピントが働かない状態であり、ものが見えにくくなっている状態です。また、散瞳しているため、非常にまぶしくも感じます。
そのため、ほとんどの眼科では、車での運転やバイク等の来院をできるだけ控えるように促しています。

もし、網膜部分に裂孔や剥離が発見されれしまった場合には、裂孔や剥離部の周辺部にレーザーを照射して進行を食い止める(拡大しないようにする)網膜光凝固術という手術で治療をします。

このように、飛蚊症の検査は網膜面をしっかりと観察することで、生理的なものなのか病的なものなのかを識別します。
網膜面に裂孔や剥離などの病的な症状がなければ生理的と判断されます。